患者情報の動画サイト「がん」編
コロナ禍における外出自粛のために、インターネットで動画サイトを見る機会が増えました。
私は闘病記の啓蒙&普及活動をしている関係で、患者の声が聞ける動画サイトにすごく興味があります。
そこで、私が知りうる限りの患者情報の動画サイトを紹介してみたいと思います。
(注:2021年9月10日までにリサーチした内容です)
その前に、紹介する際の基準があります。
①無料であること(基本的にインターネットで見る情報は無料であることとします。有料のもので「え、これでお金を取るの?」とがっかりしたことがこれまでたくさんありました)
②過去の動画がいつでも見られること(生配信だけで終わるものや期間限定でしか見ることができないものは紹介しません)
この2点を基準に紹介させていただきます。
動画サイトの疾病で多いのは、やはりというべきか、圧倒的に「がん」です。
出版されている闘病記も、2冊に1冊はがんの本なのです。
そこで、今回は「がん」の動画サイトに絞って紹介させていただきます。
(※今後、がん以外の疾病の動画サイトが充実することを期待して、「認知症」編とか「脳卒中」編などが紹介できるようにリサーチを続けたいと思っています)
では、
(1)NPO法人がんノート
現在はコロナ禍のためさまざまなイベントや講演会などが無料で配信されていますが、2014年からスタートしたこの団体のサイトは、それ以前からオンラインを使って情報提供しています。まさにオンラインコンテンツの原点であり頂点であるといえます。
「がんノートorigin」「がんノートmini」「がんノートnight」などさまざまなチャンネルを開設しています。
がんノート|「あなた」か「わたし」のがんの話をしよう (gannote.com)
(2)一般社団法人がんチャレンジャー
2019年頃から「癌チャレンジ」「寄り添い方体験談」の2つのチャンネルを開設しています。
YouTube - 一般社団法人 がんチャレンジャー (gan-challenger.org)
この2つのサイトとも、代表理事をされている方はまだ30代40代の若いがんサバイバーです。
その代表理事が、MC(司会進行)を務めておられます。
(3)キャンサーチャンネル
特定非営利活動法人キャンサーネットジャパンが運営するサイトです。「信頼できるがん医療情報のすべてがここに」と標榜するように、各種がんビデオがそろっていて、無料で利用することができます。
ただ、医療従事者による情報提供が多く、患者の声はたくさんあるコンテンツの中に埋もれてしまっているので見つけにくいという欠点があります。
しかし、がんサバイバーやケアギバーの人たちの味方といえるすごい情報量のサイトです。
※このサイトの運営団体は「ジャパンキャンサーフォーラム」や「ちゃやまちキャンサーフォーラム」を開催しており、そのイベントの動画も無料配信されています。その中には、患者の対談など貴重な情報があります。お時間のある方は「ジャパンキャンサーフォーラム」「ちゃやまちキャンサーフォーラム」で検索してみてください。
(4)垣添忠生サバイバーストーリー
私が良質ながんの闘病記の書評を担当している公益財団法人日本対がん協会にも、患者の声を発信しているサイトがあります。垣添会長とサバイバーの方々の対談です。
それほど件数は多くありませんが、紹介しておきます。
がんサバイバー・クラブ - 垣添忠生 サバイバーストーリー一覧 (gsclub.jp)
また、最近知ったのですが、公益財団法人日本対がん協会が後援しているラジオ番組「Changeの瞬間(とき)」があり、これまでの放送が動画で見ることができます。
Changeの瞬間~がんサバイバーストーリー~│ABCラジオ (abc1008.com)
▼参考までに私が闘病記を紹介しているサイトも紹介させていただきます
がんサバイバー・クラブ - 闘病記紹介一覧 (gsclub.jp)
(5)その他
「がんサバイバー 動画」で検索すると、単発で患者の声を発進している人の動画にたどり着くことがあります。
その中で「がんサバイバーみこと」は29回分もあるのでご紹介します。
胆管がんと乳がんのサバイバーであるみことさんがMCをしています。
以上が私が知った患者情報の動画サイトです。
これ以外にも「オンコロ」など医療従事者が情報発信する動画サイトもありますが、今回は患者情報にしぼって紹介しました。
もし、これ以外にまとまった患者情報の動画サイトをご存知の方がおられましたら、ぜひ情報をお願いいたします。あるいは、これから始めようと思われている方もご連絡ください。
今後は、最初に書きましたが、がん以外の病気の患者情報動画サイトが充実することを期待しています。
女性がんサバイバーたちが作った短歌集
公益財団法人日本対がん協会のホームページ「がんサバイバー・クラブ」で、良質な闘病記を紹介するコーナー「星湖舎・金井一弘 読み逃したくない1冊」を担当しています。
第19回目は、女性がんサバイバー26名が作った短歌集を取り上げました。
がんサバイバーならではの視点で、闘病生活の一部を切り取っています。
ぜひ、ご覧ください。
8月12日は日航ジャンボ機墜落の日
8月12日は日航ジャンボ機墜落の日です。
忌まわしい事故から36年目の夏がやってきました。
事故で御主人を失った谷口眞知子さんは、事故のことを描いた絵本を作り、読み聞かせ活動をしています。
今年は、英語訳で海外の人達にも発信しました。
その模様がニュース番組で紹介されています。
YouTubeで見ることができるようなので紹介します。
日航機墜落36年 遺族が事故描いた絵本を読み聞かせ(2021年8月8日) - YouTube
日航機事故から36年目の暑い夏
あの時支えてくれた方へ 日航機遺族、感謝の読み聞かせ(朝日新聞デジタル) 12日で丸36年を迎える日航ジャンボ機墜落…|dメニューニュース(NTTドコモ) (docomo.ne.jp)
今日の読売新聞の夕刊にも載っているそうです。
『読み逃したくない1冊』第18回の著者は医師&僧侶
公益財団法人日本対がん協会のホームページ「がんサバイバー・クラブ」において、良質ながんの闘病記を紹介するコーナー「闘病記出版20年 星湖舎・金井一弘の『読み逃したくない1冊』」の第18回が公開されました。
今回は、医師でもあり、僧侶でもある田中雅博さんの『軽やかに余命を生きる』です。
数百人の患者を看取った田中さんが、ステージⅣbの膵臓がんになり書かれた本です。
医師の立場から注意すべきこと、僧侶の立場から心の持ち方、この両面を1冊で学べる貴重な内容です。
がんサバイバー・クラブ - 闘病記出版20年 星湖舎・金井一弘の「読み逃したくない1冊」第18回 医師・僧侶ならではの言葉 田中雅博著『軽やかに余命を生きる』 (gsclub.jp)